新緑と花美しき、皐月の奥多摩奥北部プチ縦走/2021年5月29日

新緑と花美しき、皐月の奥多摩へ

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【コース概略】

7:18奥多摩駅ー08:00東日原ーヨコスズ尾根ー11:10天目山(1576m)ー13:10蕎麦粒山(1472.8m)ー14:40川苔山近辺ー赤杭尾根ー17:20古里駅

今回はこちらの地図と本を参考にして計画を立てました。詳細は後述いたします。

【山行記録】

奥多摩に移住したいと思う今日この頃。人気が少なく、ひっそりと山を楽しめる奥多摩北部に行ってきました。先日の外秩父七峰縦走の疲れもなんとか一週間で回復させることができ、二週続けての登山となりました。今回はこの夏に計画している表銀座テント泊縦走に向けた歩荷訓練の第二弾になります。私は10キロ、友人Yは14キロ、友人Uは20キロ強(!?)を担いでの山行になります。

この季節はまだ暑くなりきっておらず、湿気もさほどなく、梅雨前の気持ちの良い気候を楽しむことができます。新緑の鮮やかさと山路を彩り花々の美しさを味わうことができるのもこの時期の山登りの魅力の一つです。

東日原のバス停から稲村岩尾根を鷹ノ巣山へ向かおうと思っていたものの、バスの搭乗員の方から通行止めである旨を聞き、急遽予定を変更することに。同じ東日原から向える山ということで、天目山にいくことにしました。

奥多摩北部に位置するこの一帯はこれまであまり訪れたことのないエリアです。埼玉県との県境にもなっており、御岳や、大岳山、三頭山といったビッグネームと比べると、知名度的にも人気的にも多少落ちる、秘境感のある山域になります。その分、静かに山に向き合って山を楽しむことができますし、対人接触もほとんどないので、この時期には丁度いいかもしれません。

ヨコスズ尾根にはシロヤシオやヤマツツジなどの花が咲き誇っており、賑やかな山行を楽しむことができました。新緑も美しく、蒸し蒸しする前のこの季節が一番楽しめるタイミングなのではないかと思います。

山頂までは特に難路もないのですが、一杯水避難小屋から山頂に向かうルートは二つあり、一つは結構わかりにくいので注意が必要です。小屋の裏側からのルートが直登ルートで、距離が短い分登り降りがあります。視覚的にわかりやすい方のルートである小屋の左手から伸びるルートは最後に一気に直登があるもの、比較的穏やかな道のりが続きます。

さて、登山口から約3時間ほどで山頂に到着です。決して広い山頂ではありませんが、ほぼ360度の景観を楽しむことができる見晴らしの良い山頂です。富士山もうっすら見えましたし、大岳山や雲取山もしっかり見ることができます。この時期なので虫が多くなってきているのはご愛嬌。

お昼を食べて、行動再開です。私は前はクッカーを持ってきて料理することもあったのですが、いつの日から面倒になってしまい、日帰りの時はパンとかおにぎりで済ませるようになりました。何とも味気ないですが、時短と軽量こそ正義!

此処からは東に進み、蕎麦粒山、川苔山付近を通り、赤杭尾根を通り、古里駅へと向かいます。ロングスパートです。距離を稼ぎます。ほぼほぼフラットな道が続き、トレイルランニングには丁度良いトレイルでした。特に大きな見どころはなく、黙々と足を進めます。ようやく修業の様相を呈してきました。

冒険感

14:45に赤杭尾根の分岐に到着。此処からさらにギアを入れ替えて一気に降ります。ちなみに「赤杭」は「アカグナ」と読むそうです。杭は通常は「クイ」と読みますよね。なんで「グナ」なんだろうか。赤久奈山という山があるので、そっちが先なんだろうか。であれば、赤久奈尾根でいいはず・・・うーん謎です。どなたかご存知の方いらっしゃいましたら教えてくださいませ。さて、この赤杭尾根がとにかく長い。標高差にして800mほどを降っていきます。

16:50に無事人里へ下山。

先週に引き続きいい感じで身体に負担をかけることができ、気持ちのよい山行になりました。今回の山行はこれで終わりです。梅雨の時期に入ってしまい、天気との相談という日々が続きますが、本格シーズンの到来前にもっと身体を慣らしていきたいところです。週末だけはいい天気になりますように。

【登山データ】

距離:23.43km

最高点の標高: 1,571m

最低点の標高: 367m

累積標高(上り): 1,377m

累積標高(下り): 未計測

所要時間:8時間3分

消費カロリー:3,238kcal

【参考資料】

私は奥多摩エリアについては守屋さんが作られている「登山詳細図」を愛用しています。まさしく詳細な情報が記載されており、「山と高原地図」よりも多くのルートが記載されており、楽しめます。

一方で一枚で完結させたい、細かすぎる情報は不要!という方であれば「山と高原地図」で十分かもしれません。私はこちらも合わせて持ち歩くようにしています。

また、最近購入したガイドブックなのですが関東周辺に特化したこちらの本も多くの山とルートが記載されており、良書でした。まだまだ知らない山がたくさんあるもんだと学びになりましたので、とてもおすすめです。